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連休中に読んだ本たち

先週末までの連休に実家に帰って読んでいた本を並べてだらだらとなんか書いておきます。

今年は飛石連休だったシルバーウィークですが、有給休暇を連結して9連休にし、実家に帰ってだらだらするという重要ミッションを遂行することにしました。とはいえ、実家は文明未発達の田舎なので、9連休を""無""で過ごし、うっかり悟りの境地へ至り復職困難な状態になりかねません。そこで、めちゃくちゃ気が進まないのですが仕方なく本でも読もうと思い、弊社Slackでゆるぼしてみました。

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余談ですがアイコンが北川景子さんなのは、「北川景子さんと同じ職場で働く疑似体験により同僚たちのモチベーションを上げてあげよう」という極めて戦略的かつ合理的なライフハックなので、ぜひ真似してください。もはやこういうことをしてもだれもツッコんでくれなくなりました。職場に居場所がなくなりつつあります。

「仕事しろ」という同僚たちの心の声が聞こえてくる中、親切にも何冊か挙げてくれました。アットホームな職場です。あと、実家にあった本も何冊か適当に読んだので、それも合わせて、以下に読んだ本とその感想を書いておきます。

おすすめしてもらった本たち

せっかく挙げていただいたので全部読みたいのはやまやまですが、ちょっと多いですし、最悪の場合、実家でだらだらして1冊も読まない可能性もあるので、とりあえず会社の本棚でみつけた何冊かを持って帰ることにしました。

リーダブルコード

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

「 当たり前のことしか書いてない良本」と名高い本書ですが、ぼくのようなポンコツにとってはけっこうおもしろかったです。読みながら独り言で「たしかに。」って言ってました。自分も一応これまでコードを書くときは読みやすさを意識していたつもりだったのですが、全然できてなかったです。各章の頭にある挿絵がいいアクセントになっていて、これをみただけでなるほどと思える人はその章を飛ばして読んでもいいかもです。

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))

人と月は本質的に交換不可能だょ〜ってやつです。初版発行が40年前なこともありインターネットを前提としておらず*1、ソフトウェア開発の歴史を感じる内容でした。長い年月を超えても読み継がれていること自体、本書が取り上げている種々の問題がソフトウェア開発における本質的な問題であることが奇しくも示されてしまっているようでつらみが感じられます。コンセプトの一貫性。セカンドシステム症候群。

ちなみにぼくはソフトウェアエンジニアがよく言う「銀の弾丸はない!(ドヤァ」の意味がよくわかっておらず、原論文を挙げて論じている第16,17章は特に興味深く読みました。ソフトウェア構築の本質的困難はそれ自体の基本的要素に含まれる固有の要素*2そのものであり、それらと偶有的事項とを分割し、各項に対する戦略的突破によりソフトウェア構築プロセスを改善しようというアプローチについて論じたものだと思いますたぶん。知らんけど。さらにこれ自体は、(原論文が発行された1986年から10年間で)プログラミングの生産性が大規模に改善される変革はない、という予測だそうです。

CODE COMPLETE 第2版 上 完全なプログラミングを目指して

CODE COMPLETE 第2版 上 完全なプログラミングを目指して

CODE COMPLETE 第2版 上 完全なプログラミングを目指して

副題すごい。上下巻でかなりの分量がありますが、内容が整理されているし訳もわかりやすいので、それほど苦痛なく読めました。リーダブルコードは読み手からみたときの良質なコードを書くことに主眼が置かれていますが、本書は設計過程から運用まで、あらゆる角度からみたときに良質なソフトウェアを作るための手法がまとめられてるかんじです。一回さらっと読んだだけでは実践できなさそうなので、今後も都度参考にしたいです。

要求段階での欠陥を、コンストラクション時に修正するには要求時の5~10倍、リリース後に修正するには10~100倍かかる

:sorena:

闘うプログラマー

WindowsNTを作った人たちの伝記。自分のゆとりっぷりを思い知らされました。人間関係やチーム開発のつらみがすごく印象的です。これを読むとエンジニアはモチベーションが上がる、という人もいるらしいですが、ぼくはそうでもなかったです。主人公のカトラーさんの怪物っぷりは嫌というほど伝わります。ちなみに現在70代でAzureの開発者らしいです。35歳定年説とは何だったのか。

「空気」の研究

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

連休では最初のほうしか読めてなくて、いま読んでる途中です。空気の読めなさに定評のあるぼくとしては必読です。「空気を読む」の「空気」ってなんやねん、という話です。戦艦大和出撃はだれもが無謀だと思ってたけど、やめよって言えない空気があった、って当時の書物に書かれている、みたいなところから話が展開されます。研究という割には、著者の随筆っぽいかんじはあります。おもしろいので引き続き読みます。

実家にあった本たち

だいたい母親が買って積読してる本たちです。

要点確認これだけ! 基本情報技術者[午前]ポケット一問一答問題集

前職のとき、同期たちは取得が課せられていた気がします。資格自体はおそらく必要になることも活用することもない気がしていたのですが、自分みたいなクソカスエンジニアとしては基本から勉強すべきではと思いました。

基本的なことがひととおり網羅されつつも、間違ったことがしれっと書かれていたりもして、あくまで「技術者」であって「開発者」ではないんだなあというかんじでした。WBSとかBPOとかSOAとかSLAとかRIOとか、アルファベット3文字で略したやつが嫌いすぎます。BKBヒィーア。経営戦略なども含まれていて、情報技術者はいろんなことを知らないといけないんだなあ、大変だなあ、と思いました。

あと、工数見積りの話もあって、ぼくは工数見積りが全然わかってなくてけっこう興味をもって読んだのですが、謎でした。「人月」という単位がどうしても理解できません(「人月の神話」の前にこっちを読んだ)。「勘と何が違うのかわからん」とか書くとちゃんとした人に怒られそうなので書かないでおきます。

始めよう。瞑想~15分でできるココロとアタマのストレッチ~

始めよう。瞑想:15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)

始めよう。瞑想:15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)

Google社をはじめとしてマインドフルネスなるものが流行っており、ミーハーで情緒不安定なぼくとしても興味があるところです。大体の瞑想や禅についての本はおまじないのようにやることが書いてあるのに対して、本書は「なぜそうするのか」が噛み砕いて書かれており、読み物としてもおもしろかったです。同僚の皆様におかれましては、ぼくがオフィスでマントラを唱えはじめても暖かい目で見守ってください。

武器としての決断思考

武器としての交渉思考 (星海社新書)

武器としての交渉思考 (星海社新書)

ぼくが学生だったころにブームになっていたらしいです。ミーハーで優柔不断なぼくとしても読んでおかなくてはと思いました。迷ったらひとりディベートで結論を導こう、みたいなやつで、具体的にどう進めていくかまで書いてあります。決めないことが一番ダメってのは本当にそうで、アルフォートのキャラメルを買うかリッチミルクを買うかで1時間悩むのはやめます。勘でもなんでも決めてしまって、失敗だったときに判断や復旧ができる仕組みを考えておくほうが物事が先にすすんでいいですね。問題設定がそもそも難しい場合や不確定要素が大きい場合にどうするんだろうな〜とも思いました。

図解入門よくわかる栄養学の基本としくみ

図解入門よくわかる栄養学の基本としくみ (メディカルサイエンスシリーズ)

図解入門よくわかる栄養学の基本としくみ (メディカルサイエンスシリーズ)

健康面で圧倒的に不安のあるぼくとしては、開発効率よりも栄養摂取効率のほうが重要な課題です。一般的な栄養素の話から始まり、知らなかったこともたくさんあって学びがありました。例えば、トマトに含まれるリコピンは加熱調理したほうが吸収効率が良いなど。

おすすめしてくれたけど読めなかった本たち

時間がなくてよめなかったやつ、会社の本棚になかったやつです。技術書じゃないやつもあります。次回の連休で読みたいです。普段から読めよっていうのはやめてください。パワハラで訴えます。

The Art of Computer Programming: Volume 1: Fundamental Algorithms

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英文解釈教室 改訂版

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The Goetia the Lesser Key of Solomon the King: Lemegeton, Book 1 Clavicula Salomonis Regis

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達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道

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暗号解読〈上〉 (新潮文庫)

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考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

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まとめ

一週間たったのもありますが、改めて書こうとするとほとんど覚えていなくて絶望しています。いつもそうなんですけど、読書をして頭に入ったことがないです。みんな頭に入っているんでしょうか。すごい。ぼくの場合は、コードを書くとか、ブログにまとめるとか、人にしゃべるとかしないと身につかないです。そういう意味では、今回みたいにおすすめしてくれた人には感想を含めて会話できたりして、人からおすすめされた本を読んでみるっていうのはけっこういい方法だな、と思いました。

眠い。寝たい。とにかく寝たい。寝てるうちに知識を脳に注入して欲しい。

*1:「電話で十分にコミュニケーションせよ」「仕様書は印刷して全員が読める状態にせよ」みたいな記述がある

*2:例えば、複雑性。これにより、物理的なものづくりとは明確に区別される