技術

『第12回 PostgreSQLアンカンファレンス@オンライン』に参加した

もともと3月に開催が予定されていたのだが、新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。この度、ユーザ会の方々がオンラインでの実施を企画してくれた。運営の皆様、本当にありがとうございます。 pgunconf.connpass.com せっかくなので発表した。Postgre…

PostgreSQLクエリプロトコル概観

コロナのせいにして引きこもってPostgreSQLと遊んでいたので、ブログにまとめてみる。 年末のPostgreSQLアドベントカレンダーで、PostgreSQLのプロトコルについてちょっと書いた。同僚や社外の人間など、話題に出して貰う機会があったが、「そもそも、簡易プ…

『リファクタリング(第2版)』を読んだ

かの古典的名著『リファクタリング』が全面改訂された第2版の翻訳書が発売されたので、読んだ。ちなみに第1版は読んでいない。 www.ohmsha.co.jp 初版との違いとして「サンプルコードがJavaからJavaScriptに変更になった」ということが目立つが、根本的には…

PostgreSQLのクエリプロトコルと起こりうる問題

Postgres Advent Calendar 2019の11日目。クエリプロトコルについておしごとで調べる機会があったため、にわか知識でさわりを紹介してみる。.NETのコードやライブラリを例に出すが、PostgreSQLの仕様に関するおはなしのはず。 アプリケーションがRDBMSと通信…

レガシーシステムと人生

Sansanアドベントカレンダーの3日目。 10月にシャのブログに記事を書いたのだが、そのとき「技術的負債」「レガシー」のどちらの言葉を使うかでけっこう迷った。 ためしにググっていろいろな記事を漁ってみても、これらを区別していないケースのほうが多い。 …

『レガシーコードからの脱却』を読んだ

お仕事でレガシー改善っぽいことばかりやっていたら、他部署のエンジニアから「レガシーの人」と呼ばれた。老害の化身みたいな印象を刷り込まれつつある。そんなわけで、レガシーにまつわる本を読んだ。 www.oreilly.co.jp インターネットをみているかぎり評…

『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス』を読んだ

更新が滞っていました。リハビリとして今日読んだ本の感想を書きます。 www.oreilly.co.jp 本書は、技術系マネージャーとそれを目指すエンジニアに向けて、IT業界の管理職に求められるスキルを解説する書籍です。テックリードからCTOになった経験を持つ著者…

京都でレガシーシステムのはなしをした

2/22(金)にLegacy Meetup Kyotoで発表してきました。 speakerdeck.com ここ1年くらいでやってきた、レガシーシステムの改善に関する3つのプロジェクトを紹介し、その過程で考えたことを少し整理してお話しました。レガシーシステムと相対する人類にとって少…

『レガシーソフトウェア改善ガイド』を読んだ

本を読むと何かをやった気になってしまって良くないです。でも、新たな知識を得るのは楽しいです。娯楽だと思うことにします。 どんな本? レガシーなソフトウェアを改善するためのガイドです。たぶん。 www.shoeisha.co.jp 著者はThe GuardianのSenior Deve…

PostgreSQLアンカンファレンスに参加した

あと発表もしました。ので日記を書きます。 pgunconf.connpass.com 日記 人の話をまったく聞けない人間なので、勉強会は基本的に発表目的あるいは発表ドリブン学習目的で参加することにしています。ただ、今回は諸々が立て込んでおり発表を諦めていました。 …

『エンジニアの知的生産術』を読んだ

意識高そうな本を読んで意識が高まったので書いています。たぶん寝て起きたらもとに戻っています。 どんな本か gihyo.jp 仕事をするうえで,どのように学び,整理し,アウトプットするのか。ソフトウェアエンジニア向けに,プログラミングと執筆を具体例とし…

手作りで温もりのあるMSBuildプロジェクト

あけましておめでとうございます。 最小限のMSBuildプロジェクトファイルをテキストエディタで書いてみる回です。本当に知りたい方はこれを読むより公式ドキュメントのチュートリアルを読んでもらうのが一番いいです。おつかれさまでした。 MSBuildとは The …

拡張統計情報とテーブル結合

PostgreSQL Advent Calendar 2018、23日目の記事です。 今更感満載ですが、PostgreSQL 10で導入された拡張統計情報について、直感と異なる挙動だったので調査してみました。小ネタですみません。 TL;DR PostgresSQLのオプティマイザは、カラム間の関数従属性…

ポストモーテムにおける根本原因分析

SRE Advent Calendar 2018、僭越ながら3日目を担当させていただきます、@kabaomeです。 勢いでカレンダーに登録しましたが、私は明示的にSREというポジションではなく、一アプリケーションエンジニアです。 半年くらい前にSRE本*1を読み、「こういうのやって…

技術書典5にサークル参加した記録

88年生まれ同い年の同僚たちと3人で、サークル名【88】として参加し、自分は『RDBMSのナカミ』という本を頒布しました。 10/8(月祝)開催の #技術書典5 に参加しますサークル名は「88」で、場所は【か10】です俺氏は「RDBMSのナカミ」という本を、電子版(epub…

PowerShellでマルチスレッド処理(仮)

夏が終わりそうで切ない。 切ないので、何の気の迷いか、PowerShellの激軽なメモを書いてみる。 やりたいこと 3秒待ってprocessの連番を出力するだけの処理。これを5回繰り返す際に、並列でやらせたい。 function Do-Process() { param([int] $process_num) …

『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング』を読んだ

いや、夏やん。ってなってる。この勢いで気温が上がるのだけはマジ無理。マジ溶ける。 どんな本か www.oreilly.co.jp 著者はGoogle社のSREチームの主要メンバー。 サイトリライアビリティエンジニアリング(SRE)とは、Googleで培われたシステム管理とサービ…

『SQLパフォーマンス詳解』を読んだ

気づけば今年になってから一度もブログを書いていないことに気づいて、あ、やばい、となった。 ゴールデンウィークを持て余しているわけではない。決して。 どんな本か SQLパフォーマンス詳解 著者はMarkus Winand氏(@MarkusWinand)。 言わずと知れた"USE TH…

FILLFACTORによる性能改善

めっちゃ寒くてマジ冬かってかんじ。 今日はポスグレアンカンファレンスというイベント当日、行けなくて悲しい。行けてたら発表しようかなと思っていた内容をブログに書く。微妙に前回分の発展版となっているので、ご興味がある方は、合わせてどうぞ。 TL;DR…

CLUSTERによる性能改善

一歩でも外に足を踏み出すと街のクリスマスムードに襲われ、精神を蝕まれる。周囲には「クリスマス?ああ、そういえばそんな時期か。まあ、全然興味ないけど。」とか言いつつめっちゃ気にするタイプです。怯えています。 TL;DR データを物理的に整列させる機…

履歴テーブルとRETURNING句

3日連続Postgres小ネタ。別にひとりアドベントカレンダーをやっているわけではない。 TL;DR 論理削除は本質的にリレーショナルモデルと相性が悪い 論理削除の一実現手法として削除済テーブル(=履歴テーブル)がある PostgresならRETURNING+CTEでできる

XIDの巻き戻しによるデータ復旧

ポスグレカレンダーのノルマは昨日のぶんで達成したが、触発されてポスグレ小ネタを連投してみる。今回は、闇の技術を伝承する。ゆめゆめ使わぬよう。 TL;DR Postgresは追記型のMVCCを実装している XIDを巻き戻すことでデータベースを過去の状態に戻せる

COLUMN TETRIS

Postgres Advent Calendar 2017の8日目を担当させていただきます。 qiita.com Postgres 10とかナウい話やテクい話は他のみなさまにお任せして、地味なネタ狙いで物理構造を意識したチューニングについて書こうと思っていた。最近、お仕事で触れたものの中か…

開壁の辞

壁アドベントカレンダー、1日目の記事。 「12月1日時点で埋まっていなかったらカレンダーごと削除する」という公約を掲げてスタートした本カレンダーだが、タイムリミットの4時間前にして生き残りが決定した。ご登録いただいた皆様、本当にありがとうござい…

UPDATE SET FROMの不定性

久しぶりにポスグレの小ネタ。 大した内容ではないが、最近シャのお仕事中に使ったのでメモ。 お題 実験用テーブルとして、人物のid、ファーストネーム、ラストネーム、フルネームを保持するテーブルを作成する。

『プリンシプルオブプログラミング』を読んだ

雨すぎる。 先々週にAmazon Prime ビデオで『ソラニン』を観たせいで、Amazonが宮崎あおいの出演作品を無限にオススメしてくる。宮崎あおいに習熟しつつある。 Amazon Prime ビデオで観れる映画でオススメあれば教えてください。 どんな本か プリンシプル オ…

『プログラマのための文字コード技術入門』を読んだ

圧倒的な雨により、引きこもりを余儀なくされていた。 Amazon・プライム・ビデオで『ソラニン』という映画をみた。 ソラニン発売日: 2013/11/26メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る 青春の眩しさで目が潰れそうだった。 全フレームの全ピクセ…

『Real World HTTP』を読んだ

最近のホットトピックとして、『ゴミ箱の購入』が挙げられる。 ゴミ箱がなかったときと比較すると、ゴミを捨てるのが有意に楽になった。 ゴミ箱を持っていない方は、ぜひゴミ箱の購入を検討してほしい。 Real World HTTP ―歴史とコードに学ぶインターネット…

『Head Firstデザインパターン』を読んだ

気候が最高だったので、代々木公園で本を読んでいた。単に最高だった。 Head Firstデザインパターン ―頭とからだで覚えるデザインパターンの基本作者: Eric Freeman,Elisabeth Freeman,Kathy Sierra,Bert Bates,佐藤直生,木下哲也,有限会社福龍興業出版社/メ…

『C#実践開発手法』を読んだ

台風が過ぎて快晴。暑い。一歩も外に出たくない。一歩たりとも。 でも、これを書いたら出ようと思う。なぜなら、快晴だから。 C#実践開発手法 (マイクロソフト公式解説書)作者: Gary McLean Hall,長沢智治,クイープ出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2015/06…