GWの後半(5/3-6)を利用して京都に行った。 良かった。
本ブログは技術ブログであると同時に京都良さみ啓蒙ブログでもある。そのため、今回京都滞在時に行ったところを紹介する責務がある。
清水寺とか金閣・銀閣とか辻利とか、そういうベタなやつは当然ない。ネイティブ京都人なので、精神がねじ曲がっており、そういったベタな観光スポットを冷ややかな目線でみている。実際には人混みが嫌いすぎるだけ。
非飲食
神社仏閣とか、それ以外とか。
三三九(旧氷工場・旧氷倉庫)
特に狙って行ったわけではないが、京都滞在時がKYOTO GRAPHIE(京都国際写真祭)というイベント期間と重なっていた。京都市中心部の至るところが会場となり、写真が展示されていた。
そのうちの丹波口エリア、京都中央卸売市場の一角、旧氷工場に行った。同市場は1927年に解説された日本で初めての中央卸売市場であり、そこで使われる氷を製造していた。今回のイベントが初の一般公開らしい。
写真ももちろん素晴らしいが、場所がすごい。とにかくいい。良さみの嵐。残念ながら会期は終了してしまったが、今後もこういったイベントで開放されたいし、ご興味のある方は都度チェックされたい。
圓通寺
最推しの寺。アクセスが悪すぎて並の観光客は寄せ付けない。北山駅から深泥池の脇を抜けて徒歩30分弱。
借景といって、背後にある比叡山の景色を庭園の一部に組み込んでいる。季節な時間帯によって変化していくので、いついってもイイ。とんでもなくイイ。
文化庁により史跡名勝天然記念物に指定されている*1。
下鴨神社
ドメジャーすぎて説明不要と思われるが、三条四条祇園あたりからは離れていて、それほど混んでない。糺の森から抜けて参拝するとそこそこいいお散歩ができる。
一年を通していろいろなイベントが催されている。7月にみたらし祭りといって、川に足をつけ、ろうそくをもって歩くというイベントがある。学生のときに行ったが非常に幻想的で良かった記憶がある。また、境内で挙式もあげられる。研究室同期の挙式に参列したことがあるが、これも極めて良かった。
出町座
出町枡形商店街、昨年末にオープンした小さな映画館&本屋&カフェ。
『新しいカルチャーの発信地』を謳うだけあって、なんかもう、いいかんじ。圧倒的サブカルホイホイ。今回は映画を観なかったが、今度ゆっくり来たときには映画を観てみたい。
鴨川デルタ
青春の重みで胃もたれする。とはいえ、ゴールデンウィークだからか、学生さんはあまりおらず、外国人や家族連れで賑わっていた。
大文字を目の前に、鴨川ビールをキメた。京都麦酒、美味しかった。アザス。特に何をするでもなくダラダラする贅沢。プライスレス。
なお、飲食をされる場合は、トンビが常に飲食物を狙ってくるので、手早く済まされたい。学生時代にここでパンをトンビに持っていかれまくった。トンビはわしが育てた。
ASPHODEL
祇園のど真ん中にあるアートギャラリー。三三九と同じく、KYOTO GRAPHIEの会場になっていた。展示されていたのは、宮崎いず美さんという新進気鋭の写真家の作品。
たしか2年くらい前に、タイム誌に取り上げられたニュースで認識していた。今回偶然にも京都でみれる機会というので、みてきた。めちゃくちゃシュール。くせになる。
飲食
酒とそれ以外にわけた。理由は、酒だけを求めている人もいるから。
非酒
カフェとか麺。ちなみに京都市は、コーヒーおよびパンの人口あたりの消費量が、全国の政令指定都市の中で1位らしい*2。言われてみれば、異様な数の喫茶店とパン屋さんがある気がする。
アスク ミー カフェ 京都
五条河原町にあるカフェ。オーナーは、京大建築卒業後にフリーランスで都市計画とかやってたおっさん。ちょっとめんどくさいけどいい人。
重度の京都ヲタで完全に手遅れな状態であり、京都のことを聞いたらだいたいなんでも教えてくれる。
場所は、(ちょっと歩くが)京都駅からも徒歩圏内なので、とりあえず予定もなく京都駅に来てしまった残念な旅行者は行ってみればよい。
ボドゲがいくつかおいてあるのでだらだらプレイするのもよい。せっかくの京都なので、『枯山水』という激渋なボドゲをオススメしたい。
efish
五条通を少し下ったところ、鴨川と高瀬川の間に挟まれたエリアにあるカフェ。インスタ映え地獄。
鴨川を一望できる。ランチのピークを過ぎた14時頃に行ったが、満席だった。
イノダコーヒ本店
定番中の定番。レトロの暴力。
朝の9時に行ったらけっこう並んでいた。新館か旧館か選べたので、旧館に行ってみた。レトロオブレトロ。めっちゃ深煎り。
しもがも担々麺
下鴨神社の隣りにある。無名中の無名なのに恐ろしく美味い。例えるなら、2008年のM-1グランプリ決勝の舞台に突如現れたオードリーみたいな、そういうかんじ。まったく意味はわからない。
オードリーは、2008年にM-1グランプリで準優勝したにもかかわらず、その翌年には出場を辞退している。ズレ漫才をスカしてマイナーチェンジすることを『漫才の退化』と断罪し、それをやるくらいなら出場しないと決断した。時を経て、2016年のM-1でどつき漫才を披露したカミナリも同じ境遇にあったが、カミナリは漫才を退化させない制約を守りつつも、翌年に見事決勝まで勝ち進んだ。
両者の激アツすぎる対談は、オドぜひ2017年歳末SPににて。huluでどうぞ。
(名前、看板はございません)
という名前のつけ麺屋さん。かつて百万遍にあった伝説のつけ麺屋『ろぉじ』の実質的な移転先。
ろぉじは味もさることながら、京都のつけ麺屋らしからぬ清潔感のある店内が良かったが、移転後の店ではオシャレ感が増幅されている。音楽がドゥンドゥン鳴っている。相変わらず美味しい。18時オープンで18時半頃に行ったが、30分程度の待ち行列がその後も続いていた。
進々堂
京都に展開する系列のパン屋さん。完全に間違いないので、間違えたくない人はぜひ。
1億店舗あるのではというほど、京都のどこにいってもある。今回は朝食をいただいた。コスパの鬼。実質0円。
ホホホ座
もともと『ガケ書房』という、京都の名物本屋が、移転してホホホ座になった。本店は一乗寺だが、今回は三条大橋店に行った。
サブカル極まる本屋さんたが、なぜ飲食店として紹介しているかというと、ここのチキンカレーが爆裂に美味い。
おおよそサブカルクソ本屋が片手間で出すカフェのそれではない。
酒
書き出してみると2日で9軒いってて引く。京都ではしご酒は楽しいが、適当なお店に入ってしまうとお会計が想定より2桁違ったりするので、若者たちは注意されたい。
わたなべ横丁
ド定番の立ち飲み。1軒目に最適。
魚が美味しい。いつ行ってもそこそこ混んでるが、がんばったらだいたい入れる。人生はがんばりが肝心。
BAR 変質者
夜になると河原町沿いの路地に看板が出現する。怪しさ満点のバー。
店内は狭くて、お値段安めのバー。変質者感は皆無でめっちゃ普通。怪しさのせいか、だいたい空いてて入れる安定感。
Bar'A
13番路地にあるバー。外観の敷居の高さがすごくて初見だと入るのめっちゃ躊躇する。
マスターはガチ勢のバーテンで、お酒がクソ美味い。店構えも一見さんお断り感が尋常じゃない。入ってみると普通に歓迎される。沖縄のお土産とかくれた。
Violon
三条木屋町をちょっと北上して、怪しげな小道を抜けた奥、雑居ビルの階段を登って3階。はじめていくには躊躇必至。
ドチャクソ雰囲気のあるバー。かといって異性を口説くとかそういう雰囲気は皆無なので、そういった目的でのご利用には注意されたい。具体的には、客層がめっちゃ渋い。若者皆無。おじ(い)さんたちが会合していた。
ちなみに、祇園に同名の有名な喫茶店がある。こっちも鉄板。インスタの権化のようなクリームソーダがある。
傘(きゃさ)
ド定番の立ち呑み。小鉢100円とかで異常に安いし美味い。
いつも混んでて入れないことが多いが、今回は早い時間だったからか普通に入れた。
料金体系が独特で、お金を升に入れておいて、注文した分がその中から差し引かれていく。飲み過ぎないシステムでありがたい。
益や酒店
日本酒の立ち呑み。木屋町から離れ、河原町を超えて御幸町を少し上ったところにある。
場所がわかりにくいにもかかわらず、満員。外国人の方が多く、ガイドブックか何かで紹介されているのかもしれない。
レボリューションブックス
西木屋町通を五条から下った路地にある、呑める本屋。食に関する本が大量に置かれている。
ごはんのメニューがいっぱいあって美味しい。かなり売り切れていたので、次回はもうちょっと早い時間に行きたい。
店主の名言が飛び出して惚れたので、紹介する。
ハッピーアウアやるくらいなら店閉めるわ。
キセノン
言わずと知れた13番路地。昨年10月にオープンしたばかりの立ち呑み。
元きゃさの店主だったサワラさんが独立してオープンされたらしい。ので、料金体系はきゃさと同じシステム。接客テクがエグい。トーク力の鬼。
松本酒場
四条通りから祇園を南下して、横道にそれた奥の奥。カオスディープ。初見殺しすぎる。え…!?ここ…ではないやんな…??って思うと思うけどそこであってます。
すさまじい雰囲気。祇園丸出し。でも安い。めっちゃ安くて美味しい。何かがおかしい。店主の笑顔と接客が最高で楽しい。
みんなでだらだらと世界卓球をみてました。
おわり
以上を参考にするのではなく、適当なお店や場所にノリで行ってみることをオススメする。京都に限らず。
ちなみに私は、『絶対に○○すべき△△、n選』などのタイトル、および最後を『いかがでしたでしょうか?』で締めくくる記事は1文字も読まないというポリシーをもっている。性格がめっちゃ悪いから。なぜなら、ネイティブ京都人だから。