京都でレガシーシステムのはなしをした

2/22(金)にLegacy Meetup Kyotoで発表してきました。

speakerdeck.com

ここ1年くらいでやってきた、レガシーシステムの改善に関する3つのプロジェクトを紹介し、その過程で考えたことを少し整理してお話しました。レガシーシステムと相対する人類にとって少しでも参考になれば幸いです。

Q&A

懇親会でいくつか質問をいただきました。まともに話す時間もなく答えきれなかったものを、書いておいてみます。本人に届く可能性は極めて低くとも。

Q:受託開発の場合、顧客をどう説得するか?

自分は経験がなく想像もあまりできないのでわかりません。というと終了するので、想像で答えると、説得しなくてよいのではないでしょうか。どうしても説得したければ、説得に足る情報を集めて判断してもらえばよいのでは。発表の中にある「合意」に必ずしも正しさ・清さを包含しません。人間はわかりあえないという前提のもと、自分にとって都合がよく、かつ後々不利益を被らない情報を恣意的に提供すればいいと思います。

Q:巨大すぎる技術的負債にどう立ち向かうか?

立ち向かわなくてよいのではないでしょうか。疲れるし。どうしても立ち向かいたい理由があるなら、まずはどれくらい巨大かを把握しようとしてみては。本当に巨大だったら諦めもつくでしょう。意外とそんなに巨大ではないかもしれません。そしたらラッキーですね。

Q:技術的負債はまだ残っているのか?

個人ブログなので詳しくは書きませんが、言えるとすれば、今回の内容は「レガシーシステムの端の端の末端の端っこを少しなおしてみた」ということでしかないです。「コードは書いた瞬間から技術的負債になる」ってだれかが言ってました。

様子

会場は古き良き町家をリノベーションした建物です。リノベーションといっても、畳敷きの和室はそのままです。長机と座布団を並べたその空間は、寺子屋あるいは習字教室を彷彿とさせました。「皆様、足を崩して楽な姿勢でどうぞ…」のアナウンスをもって完全に法事と化しました。

発表者の立場としては、とても話しやすかったです。東京で社内/社外、お仕事/プライベートでいくつか発表をしたことがありますが、今回はとりわけ快適でした。勉強会のテーマが特定の技術によらないエンジニアリングの共通項だったことに加え、前述のとおりリラックスできる場の共有が少なからず寄与していると思います。初対面なのに内輪ともいうべき不思議な雰囲気でした。

他の登壇者の発表もおもしろかったです。ヤフーの山本さんの発表からは新たな技術や未知を楽しむ""つよさ""を感じましたし、はてなの id:t_kyt さんの発表からは並々ならぬ""やっていき""を感じました。資料は勉強会のconnpassページにリンクがあるので、ご興味ある方はそちらをどうぞ。

懇親会では各自のレガシーどうよみたいな話をできて、「みんな大変そう」という圧倒的に深い考察を得ました。おぢさんたちが和室に集ってレガシーシステムを追悼する様子は、まさに法事そのものでした。

余談

本題です。

勉強会が金曜だったので、翌日は京都をぶらぶらし、もう一泊してから帰りました。京都オヒス近辺(徒歩5分圏内)でお店を発掘しました。オススメ3選を共有します。使命感の為せる技です。

  • Weekenders Coffee : コーヒースタンド。パーキングの奥のほうに茶室みたいな外見の建物があります。自分が学生だったころは元田中にあったのが、移転したらしいです。
  • Tato : スペイン料理。ビールがたくさんあって、スペインの家庭料理が激ウマです。狭めの店内に、スタンディング席とテーブル席があります。店主が異常に陽気です。
  • OIL : バー。雑居ビルの奥の奥にあって心理障壁がすごいです。中は意外と広くてゆっくりできます。メニューがないわりに良心的なお値段です。

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Tatoで食べたパエリア

そのほか、高倉二条のラーメン、わたなべ横丁とかキセノンという定番立ち呑みから、翌日サウナの梅湯築地など、サブカル定番コースでまったりしました。

まとめ

なにも予定がなく、なにもやりたくないとき、ひとまず川にいける京都。最高。